買わされる

先日友人と待ち合わせたとき時間が余っていたので、暇潰しをしようと入った駅近くのビル。
そこの1階にはよく特設コーナーが作られますが、その日も手作り民芸品が今日限りと書かれた札と共に並んでいました。
たまに使えそうなモノもあり、また見るだけなら楽しくもありますが、多くは私にとって必要でも欲しいものでもありません。
しかし時間さえ潰れればいいやと眺めていたら、そこへ笑顔を浮かべた年配の女性がやってきて何やら話しかけて来ます。
その年配女性が
「ここにあるものはぜーんぶ私が作ったの!」
とおっしゃるのでつい、
「エエッ全部ですか! すごいですね」
と大袈裟に驚いてしまいました。
しもた、と思ったときには遅く、その後商品説明をあれこれされてしまうハメに。
そこで目の前にあったイヤリングに話題を持って行く内田。
イヤリングばっかりだ助かった使わねえ、残念でしたと言い訳しつつ去ろう、コレだと。
しかし。
ピアスをホレって出されちゃったのです。
逃げると後味の悪い微妙な展開ってある。
あるったらあるのです。
結局ピアスをいっちょお買い上げ。

ええ、マンションに来る押し売りだったらどんな猫なで声を出されようと金輪際冷たく追い返す自信があります。
売りに来られること自体がイヤなのに、その上調子のいいことを言われると買わない決意が何百倍も固まります。

…それがまたなんでこんな処で。