昨日のこと。
相方とスーパーで買い物をして時間も遅いことであるし、食事はそこのお弁当でも買って行こうかと言うことになりました。
売り場を見ていたら値下げシールを貼って行く係の青年が回ってきたのです。
もちろん心の中で早いとこ手当たり次第にシールを貼っていただきたいと期待して待つ内田。
ところがそこにやってきた買い物中のおじさんがシール係に話しかけました。
手を止めて神妙に客の話を聞いているシール係。
早く話が終わらないものかとその辺をうろつきながら待つ内田。
しかしいつまで経っても話が終わりません。
これでは選べない、安くない、彼等の前にある商品を確認できない。
そんなわけだから早いとこ話を終わらせてどいていただけないものか。
ところが声の大きいそのおじさんは「俺は解っているんだよ」とか「みんな俺の話を聞く」とかなんとか俺中心の話を喋り続けました。
判りやすいがなぜにその展開、という新鮮な自慢を交えながら説教ともつかない話を延々と繰り広げていたのです。
そのおじさんの名誉のために言っておきますが彼は怒りにまかせてどなったりしていたわけではありません。
彼は本当に自分の分析力や意見力を自慢していたらしいのです。
「ヒマなんだね」
「うん…ヒマなんだね」
我々は値下げシールを貼ってもらうという野望が打ち砕かれたので、半分ヤケクソになって選んで帰りました。
問題は我々がケチなのでは?とか
おじさんヒマなんだ?とか
希望の夕食が選べなかった…とかではありません。
客の話を忍耐強く聞いていた従業員の青年を労って差し上げたいというのがポイントです。
同じスーパーで商品を真っ逆さまにカゴに投げ入れたりするレジ係がいることを思えば心温まる出来事と言えば言えるかもしれません。